次なる作品へ向けて
震災三部作『スイヘーリーベ』公演終了後、
予想以上の疲労の蓄積に戸惑いながら、
どうにかこうにか生きておりました。。。
今は、
電劇隊関係者の舞台作品を観に行きながら、
オラ自身の次回作と、
それに向けて動き出す大局を見極めている段階です。
どうか、長ーーーーーい目で見ていてください。
大和優雅
震災三部作『スイヘーリーベ』公演終了後、
予想以上の疲労の蓄積に戸惑いながら、
どうにかこうにか生きておりました。。。
今は、
電劇隊関係者の舞台作品を観に行きながら、
オラ自身の次回作と、
それに向けて動き出す大局を見極めている段階です。
どうか、長ーーーーーい目で見ていてください。
大和優雅
そうです!
いよいよ大和電劇隊が、ニコニコ生放送に参戦です!!
ニコ生新番組『大和電劇隊魂』
9月21日(土)21時スタート!(ニコ生バラエティチャンネルBBstaionにて)
出演 大和優雅、花村怜美、大和電劇隊メンバー(初回は大平隆行、大谷美貴)
今後、月末土曜夜に月一回の放送予定!!
詳しい情報は、またお知らせいたします。
とにかく見て下さい!!
よろしくお願いいたします!
物騒なタイトルとは裏腹に、
大和電劇隊ファン感謝イベントとして行われる
『大和監督殺人事件』
「大和作品史上、もっともバカバカしい、不謹慎で(ちょっと)下品な作品」
でありますと同時に、
「大和作品史上、もっとも気楽で楽しい作品」
であります。
チケット予約、絶賛好評受付中ですが、
20日(土)19時~
21日(日)18時~
の2回はだいぶ席が埋まってまいりましたので、ご予約がまだの方はお急ぎください。
今回は、会場にていろいろな試み、お客様との交流企画を行う予定ですが、
そのいくつかをお知らせいたします。
①入場特典 大和電劇隊特製鉛筆プレゼント
↑オラ愛用のコーリン鉛筆ハイピアス特注バージョン(非売品)!
当日、お客様にはさっそく使用していただきます!
②大和電劇隊グッズ販売!
初のオリジナルグッズ販売を行います!
大和電劇隊らしい実用性に富んだグッズになる予定です!(※鉛筆ではありませんよw)
③大和家長女の名前を聞こう!キャンペーン(?)
ご来場のお客様で、あくまでご希望の方にのみ、6/1日に誕生した我が家の長女の名前をお教えいたします(笑)。
一部では「キラキラネームより可哀想な名前」と噂されるその名前・・・。
興味のある方は観劇の後、チケット半券の裏にオラが名前を書かせていただきますので、ご希望の方はお声がけください。
※過度な期待はしないでください!(笑)
皆さまのご来場、心よりお待ちしております!!
『大和監督殺人事件』
☆公演日時
7/20(土)昼14時~、夜19時~
7/21(日)昼13時~、夜18時~
※各日、開演時間にご注意下さい!
※開場はそれぞれ30分前です!
☆場所
新中野ワニズホール(全席自由)
☆出演者(アイウエオ順)
イシワケトモユキ、稲村優奈、上田翼、大平隆行、大谷美貴、鹿野浩明、庄子裕衣、中山雄介、花村怜美、牟田浩二、村瀬迪与、山口友和
☆製作葬式(総指揮) 大和優雅
☆香典料(チケット代金)
前売り2500円(当日3000円)
※大和電劇隊特製鉛筆&当日限定フライヤー付
※全席自由席です
☆予約受付
yamatodengekitai@gmail.com 宛てに
①お名前(フルネーム)
②公演日時
③枚数
④取り扱い役者名
を明記してください。
※24時間以内に確認メールを返送いたしますので、届かない場合は、
このブログのコメント欄
あるいは大和優雅Twitter
でのリプライやメッセージなどでご連絡下さい。
大好評をいただいたこのシリーズ、いよいよ本日をもって最終回でございます!
(以下、大和優雅2006年4月12日の日記)
世界的有名鼠との対決③(最終回)
二度目のDL訪問からさらに10年。
その10年の間に、オラは恋女房(まだ未入籍)と出会った。
彼女は執拗にDL訪問を望んだが、オラは決して首を縦に振らなかった。
しかし、恋女房の策略か……。
先週末、恋女房の兄貴一家が東京に遊びに来た。
なんと、その待ち合わせ場所に指定されたのが……DLであった……。
「お兄様、言っておきますがオラは絶対に乗り物には乗りませんよ」
「わかったよ。じゃあ俺らが乗るときに、君は息子の面倒を見てくれればいい」
オラは、3歳の甥っ子のお守りに徹するという条件で、再びDLに足を踏み入れることとなった。
雷雲立ちこめて、豪雨と晴天を繰り返す奇怪な春空……。
もともと「雨男」「雪男」「嵐男」などと呼ばれるオラに、ふさわしい空模様……。
そんなことお構いなしに、兄貴家族と恋女房の一行は、恐ろしい乗り物へと向かった。
嗚呼!これは因縁深きスプラッシュ・マウンテンではないか!!!
落下してくる先人達を見る度に、オラは死ぬまであんなモノには乗りたくねえなと改めて思った。
しかしオラの腕の中には、黄門様の印籠よろしく、3歳の甥っ子がいる。
彼さえいれば、道楽を通り越した人間的エゴの終末的恐怖快楽の劇物を体験せずに済む!
そういう安心感を持って見ていると、
「人間というやつぁほんとに愚かな生きものだなあ」
なんて、
ネズミに支配されたホモ・サピエンスどもを鼻で笑うことが出来たのだ。
ところが……
兄貴家族の後ろを進む甥っ子とオラのもとに係員が近づいてきた。
「あのー。お子様には身長制限がございます。こちらで測らせていただきます」
オラはその係員の鼻をつまみながら、こう言ってやった。
「ノーサンキューだよバイト君!残念ながらこの子は乗らないのだよ!オラと一緒に並んでいるだけだから心配ご無用!」
しかし、オラが説明し終わるや否や、兄貴が妙なことを言い始めた。
「測るだけ測ってもらおうや」
「え?」
呆気にとられるオラをよそに、兄貴は甥っ子を「測るヤツ」に立たせた。
WHY?なにやってんの?お兄様……。
すると、
「OKです!では列をお進みください」と係員。
「良かったな。パパ達と一緒に乗れるぞ!」と兄貴。
オイオイ、ちょっと待ってくれよ。話が違うじゃないか!
オラはあわてて甥っ子の説得工作を始める。
「オラと一緒に待っていようよぉ。怖い乗り物だよ。怖いの嫌いでしょ?」
すると甥っ子、
「僕、ぜんぜん怖くないよ、強いからね。マジーロッ!」
マジーロって何よ?
こりゃダメだと思って逃げようとしたオラは、兄貴の怪力によってむんずと列に引き戻され、
ついにサディスティックなマウンテンを登山することとなった……。
その後のことは、もうほとんど覚えていない。
「もし生きて帰れたら、二度とこんなところには来ない」
オラは恐怖から解放されるまでずっと、そう心に誓っていた。
見事生還した今となっても、あんなモノに二度と乗る気はないし、当然他のジェットコースター的なモノに乗る気もない。
恋女房や兄貴一家は、オラの回心を期待していたようであったが、残念ながらそれは無理だった……。
「それじゃあ乗り物じゃないアトラクションへ」ということで、オラは兄貴一家に連れられてまた列に並ばされた。
「本当に乗り物じゃないですよね?」
すると姪っ子が 恐ろしいことを言った。
「大丈夫だよ。ここはミッキーの家だから」
……ミッキーの家? ?
聞けば、この建物の中にはオラの宿敵ミッキーマウスがいて、訪問客と対面するのだそうだ。
それってどういうこと???
オラの脳裏には、ふと、ゴッドファーザーのワンシーンが浮かんだ。
陳情に訪れる人々をひざまずかせ、その頭を撫でつけ、自らの手にキスを求めるドン・コルレオーネ。
ミッキーマウスはそれほどまでに強大な力を手に入れたというのか?
しかも、驚くべきことにその待ち時間たるや何と70分!!!!
あの大嫌いなネズ公に頭を下げるため、70分も待つのか????
あまりといえばあまりの屈辱……。
その70分の間に、オラの頭の中では、恋女房との破局のシナリオが展開される。
オラとミッキーが一悶着起こせば、姪と甥は当然、兄貴夫婦のオラへの評価はガタ落ちするに決まっている。
だからといって、オラが20年の怨念を捨て去って、ミッキーに平伏することなど出来るはずがない!
許せよ恋女房……。
これは男と男、人間と鼠の意地とプライドをかけた戦いなのだ。
決して我が身が燃え尽きようとも、少年時代のオラを傷つけたあの鼠に、頭を下げることなど出来ぬのだ!
そんなことを考えているうちに、
オラたちは薄暗い家の中を巡り、やがて時が迫る……。
さあ、あの扉の向こうに奴がいる!
オラとミッキーの3度目の対決……ついに、その、扉が開いた!
暗い部屋の高場所に鎮座していると思われたミッキーは、意外なことにドアまでオラを迎えに来ていた。
しかも、部屋は明るい。
姪と甥の頭を撫でると、すぐにオラのところに来て、実ににこやかに肩を組んできた。
ミッキーは知っていたのか?オラが来ることを……。
オラは呆気にとられていた。
オラに対し、これほど気さくな態度を見せるとは、全く想像していなかった。
オラはすっかりミッキーのペースに乗せられ、彼に促され、記念写真を撮った。
家族6人とミッキー。前にしゃがみ込んだオラの肩にミッキーがそっと手を添える……。
暖かくて柔らかい、ミッキーの白い手……。
それは20年前……オラが欲しかったぬくもり……。
オラはじんわり涙がこみ上げてきた……。
写真撮影が終わると、ミッキーはオラに握手を求めてきた。
オラは20年分の思い……恨みと憧れと憎しみと感謝と……もう何だか分からない感情の全てを込めて、力一杯ミッキーの手を握った。
「ミッキー……」
オラを見つめ返したミッキーは、
やっぱり優しく笑っていた。
(完)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あれから7年、
ただのアルバイト青年だったオラは、
数年後に自主制作映画「つるしびな」を作り、
その後、演劇作品を何本か作り、
今は仲間たちから「監督」と呼んでもらえる立場となった。
また、日記に恋女房と書いていたその女性と正式に結婚をし、
やがて二人の息子が生まれ、
そして6月には、第三子が生まれる。
しかしこの7年、オラはディズニーランドに行っていない。
オラの知る限り、嫁さんも息子も行っていない。
でも何となく、、、、何となくだが、
きっとまたオラは、あの場所に行くような気がする。
生まれて初めて、
オラ自身が、
「行きたい!」
「ミッキーに会いたい!」
と望んだ日に。。。。
この日記、想像以上に反響が大きくて、嬉しいような怖いような(笑)。
誰かに怒られたらどうしようかとちょっとビビっておりますが、
「続きが読みたい!」
とのご要望にお応えして、昨日の続きをお送りいたします!!
(以下、大和優雅 2006年4月11日の日記)
世界的有名鼠との対決②(全3回)
あの悲劇の日から約10年。
その間オラは、DLはおろか、遊園地的なところに一度も行っていなかった。
オラの遊園地嫌いは周囲に浸透し、誰もオラを誘おうとはしなかった。
やがて、オラは大学に進学し上京した。
そこで人並みに恋をして彼女が出来た。
そして3月……オラの誕生日に、なんとその彼女はDLのフリーパスをくれたのだ!
「しまった!オラのDL嫌いを話しておけば良かった……」
せっかく買ってくれたので断るわけにも行かず、オラは20歳のバースデーに、再びDLを訪れることとなる……。
この音……この空気……、あの日と何も変わっちゃいない。
オラは彼女に 「怖い乗り物だけは乗らないよ」と言っておいた。
小4のあの日までは、遊園地に行くと平気でどんな乗り物にも乗っていたオラだが、この10年の間にすっかり免疫をなくし、高速・高所にすっかり弱くなっていた。
その時彼女は 「じゃあ並ぶのは付き合って」と言った。
オラは快く了解し、彼女が一番乗りたがったスプラッシュマウンテンの列に並んだ。
並んでいる間、オラはずっと自分の財布を握りしめていた。
オラの手汗でびっしょりと濡れている財布を見る度に、あの日の出来事がトラウマになっていることを痛感した。
やがて、順番が来た。
オラは 「じゃあ行ってらっしゃい」と言って列から離れようとした。
すると、 「え?ホントに乗らないの?」と 彼女。
「???オラは乗らないと言ったはずだが?」
「本気?……じゃあ私も乗らない!」
はあ? いったいどういう理屈なんだ……。
「君は乗れよ。君が乗らないなら、何のために何時間も並んだのか分からないよ」
「じゃあ、あなたも乗ってよ」
オラはついにブチ切れた……。
オラは彼女を大声で罵倒し、早足で列を逆行した。
後ろから彼女が追いかけてくる。
呼び止める声の雰囲気から察して、泣いているのは明らかであった。
それでもオラは振り返らず、どんどん列を逆行し、くそやかましいDLの平地へ降りてきた。
そこでようやく振り向いたオラは
「オラはもう帰る。遊びたけりゃ一人でどうぞ」
そう言い残して出口へ向かった。
しばらく歩いた後で振り向くと、彼女はDLのど真ん中にうずくまって泣いていた……。
それでもオラは戻らずに、出口に向かって歩き続けた。
10年前の悲しい思い出に囚われて、その日のオラはいつも以上にナーバスになっていたのだ……。
そして、オラが出口にたどり着いたとき、そこには、忌まわしきあのスーパーネズ公、ミッキー陛下が子供達とお戯れになっていた……。
「野郎ゥゥ!!」
オラは掴みかかりたい衝動にかられたが、やめた。
「窮鼠猫を噛む」の言葉もある。
オラはミッキーとのトラブルを避けた。
ところが……。
なんとミッキーの方からオラに駆け寄って来やがった。
人を小馬鹿にしたようなあの笑顔で、オラの顔をのぞき込んでくる。
たまらずオラは、睨みをきかせてこう言った。
「このネズミ野郎!オラはテメエが大嫌いなんだよ」
ミッキーは薄ら笑いを浮かべたまま、驚いたような動きをした。
その後、何故か何度かうなずいて、オラに握手を求めてきた。
まさか、このオラを覚えているわけでもあるまい。
ネズミスターの場当たり的な対応に、オラはますます苛立った。
こうなったら10年前、オラをシカトしたことを問いただしてやる!
「オラは10年前……○×□△◎▽◇……だからテメエが大嫌いなんだよ」
ミッキーは、相変わらず薄ら笑いを浮かべたままだったが、まじめに聞いている風でもあった。
良く見ると、なるほど可愛い顔をしていやがる。
しかしオラは……ミッキーを容易に許すわけにはいかないのだ。
「わかったかこの鼠野郎!オラに構わねえでどっか行け!」
その言葉を聞いたミッキーは、コクンっと一度うなずいて振り向くと、あの体型からは考えられないスピードで走り去っていった。
「ミッキー……行かないで……」
その日、オラは結局一人で帰った。
彼女には、後日謝った……。
それはもうどうでもいい昔の話だ。
当時、これでもう二度と会うことはないと思ったミッキーマウス。
しかし、あれからさらに10年……オラは先週、彼と三度目の対面を果たしたのだ……。
(この話、明日最終回)
(c) legend of future 2010